懐中電灯を手にトンネルの中を走っていた。足元には水が。
バシャバシャバシャバシャ!
「おい、あっちに音がするぞ!」
「必ず見つけ出すんだ」
背後からそう叫ぶ声がする。
“恐るべき時代の到来 /INs°061” の続きを読む懐中電灯を手にトンネルの中を走っていた。足元には水が。
バシャバシャバシャバシャ!
「おい、あっちに音がするぞ!」
「必ず見つけ出すんだ」
背後からそう叫ぶ声がする。
“恐るべき時代の到来 /INs°061” の続きを読むボクの部屋は6F。この灯台は11F建て。
つまり屋上にいくには結構、階段上らなくちゃならない。
エレベーターなんて当然ないからね。息が上がる。ふう。
でも、屋上からは美しい海が見渡せるから一見の価値アリさ。
まだ薄暗い時間。
宙に浮かんだ紳士が、僕を見下ろしていた。ダボっとしたスーツを身に纏い、つばの大きいシルクハットをかぶってる。少々時代遅れに感じたのは確か。