カテゴリー: INSPIRATIONs

得られた力との引き換えに
義務を引き受けなくてはならない

私が王になった時から
世界は少しでもマシになっただろうか

女王の微笑みで
王は王らしくなる

何千、何万もの人々の前に立つことが決まった時
怖気づいている自分に気づいた

鳥の群れが猛スピードで駆け抜け
矢のように降り注ぐ

金メッキを剥がしたときに
そこに何が見える？

夜眠っているときに
白くて長いローブを身に纏った天使が現れた夢を見た

自分の中で殿様が目を覚ましたとき
こいつ結構面倒な性格だなと思った

その人の初めての印象はよくなかった
来たばかりだというのに持論を展開し
私たちをドン引きさせた

その人はどこか奇妙だった
何を考えているのかわからない
つかみどころのない君主

気がつけばまた月が徐々に満ち始めている
どうして俺はこんなに月に惹かれるのか

脳内ではプロンプターが迅速に命令を出す
次に何をすべきか、しないべきか

はるか昔
とっくに失われた時代
ピアノが生まれる前
ハープシコードには残響音が出せなかった

「それは偽物です、それは罪です」

上へ上へ
下は見ればキリがない

俺が進む道は間違いなく茨の道
腹を括らなきゃならない
そして数え切れないほどの傷を負うことも

雨に濡れた道を歩きながら
呪文のように唱えていた
”私は王の器”