腸活体験。ファスティングにトライ!

お酒を飲むことが大好きな僕は絶対にやらないであろう・・と思っていた「断食(ファスティング)」。
なのだが先日、軽いノリでトライすることにしたのであった。

あれほど毎日毎日飲んでいたビール。
今年の初め、財布を一時喪失したのをきっかけに、お金の使い方の見直しが始まり、

「ビールは今の僕に必要なものなのだろうか?」

という問いが湧いてきた。


本当においしいのなら飲めばよい。その分お金はかかるけれど。
でもこのごろ、ちょっと惰性で飲んでいるんじゃないだろうか、と感じていた・・。
惰性で続けるには金がかかり過ぎる。

そこから、ビールを冷蔵庫に常備することをやめ、自分の心の動きを観察することにした。
すると、ほどなくしてお酒自体を飲まなくても取り立てて不満がないことに気が付いてしまった。
そうなるとさらにいろんなモノへのコダワリが薄れていく。
俺はどこへ向かっているのだろう・・。

そんな中、本やネットで何度か見かけた「ファスティング」というワード。
なんか、気になる。なぜこんなに何度も目にするのか。やってみろってこと?

そうか。足す、のではなく、削る、こと。今の僕はその感覚のほうがしっくりくる気がする。

物質的な意味では、欲しいものは多分・・・もうないのだ。
これまで身に着けてきた要らないもの、一度削ぎ落してしまおう。
そういえばこの流れは近年、ずっと続いてきた。

ま、ファスティング、やってみるか。
イヤになったらやめればいい。

どうせならということで、ファスティング初心者はまず睡眠時間を含めた16時間のプチ断食を試みる人が多いそうだが、僕はいきなり4日間の断食を敢行することにした。というのも、とあるファスティング本に興味をもったから。それは、ハーブの力でカラダに蓄積された「毒」出しをする4日間ファスティングのやり方が書いてあり、本当に毒が出せるなら4日くらいやってやるわい、と思ったのである。半信半疑ながらね。

初心者がいきなり4日間だなんて、いくらなんでもやり過ぎでは?と思われるかもしれないが、この本ではツライ飢餓状態を作らない工夫が紹介されていた。ファスティング定番の高価な(そしてうまくもない)酵素ドリンクも飲まなくていい。
固形物は食べないものの、肉野菜を煮だした栄養満点なスープの上澄みを飲むことや(そして匂いというのは満足感を得られる)、有機のバターで油(短鎖脂肪酸)を摂ってステーキの脂を食べたような状態を作る・・という。
もちろん、実際は、「腹減ったなあ」という気持ちが湧かないわけじゃなかった。
でも、案外やれるものだな、という感覚も持てた。

あと、コーヒーOKとしていたのは大きい。
コーヒーは「完全無欠コーヒー」というダイエットメニューで有名だが、これはおいしくいただけた。グラスフェッド(牧草のみを食べている)牛のバターとMCTオイルを入れたもの。

ハーブは腸の毒出しを促進するというセンナとサイリウムを水に溶いたものを毎朝飲む。
そのおかげで食事をしていないにもかかわらず毎日複数回の便通があった。その便の中に「毒」が含まれていたかは不明だが、4日間でウエストはお腹が空っぽになって目に見えて細くなり、不要なものは何もなくなったな・・という感覚が持てた。

4日間のファスティングが終わりに近づいた頃、さすがに食事ができること自体への「飢餓感」が出てきた。カレーが食べたいなあとか思ってた(笑
開始前と終了時では体重は3.7キロ減。カラダ年齢も4歳若返っていた。
メンタル面は、覚醒する、みたいなのはなかったものの、毎日のように仕事をしていたが頭が働かなくて困るという状況にもならなかった。

今回の総論。

ファスティングをやってみて、別次元に行けたぜ!とまではいかなかったが、やってよかったと思うし、ここから3か月連続で4日間行うというのがファスティング本の指南なので、ひと月後、再びトライしてみたいと思う。

何よりうれしいのは、ファスティング後に食べることが楽しくなったこと。
海外旅行に行くと、帰国後に日本のよさに気づく、みたいな体験をするがそれに似ている。

慣れ親しんだ何かをいったん手放して、再発見をするのだ。
そうすると人生がまた少し楽しくなるのじゃないか。

カテゴリーblog