Gamelan Street/INs°184

雑踏に紛れて俺は彷徨った
自身の心を隠すために

ガムランの響きで焦点が合わなくなる
俺は自分をまともだと思いたかったのに

クラクラする
どうやら俺はコントロール下にある

ヨロヨロと脚を折りながら
たどり着いた井戸の前

そこに水があったらよかったのに
あるのはぽっかり空いた黒い穴
すっかり干からびて

ここはガムラン通り
俺はきっとしぶとく歩いてく