Night Snow/INs°216

夜の雪はどこか他人ごと
家の中なら滑って転ぶ心配もないし
雪かきだって今すぐにしなくてもいいかな

うとうとしていたら、あれ
大粒の雪に変わってる
あっというまに白い絨毯がひかれたみたいに外の景色が変わってる

どんどん降って
ついには
僕の眼のなかでも降り始める

瞼の熱で溶けても、溶けても
まだ止まないどころか、積もっていく

雪解け水がとめどない涙となって顔を伝う
泣いてるわけじゃない
けして