mezame/INs°266

ざわついた心のかけらが
一人歩きを始めた

くらい部屋の中を宙に浮かんでふわふわと
あてもなく あてどなく

ふと、誰かの心に入り込んでみたくなったけど
そんなのイヤだなと思い直した

もう誰の顔色も伺うことはしないし
必要もない

恐れるほどのものなど
ついぞお目にかかったことはないんだし

だったら、ざわついてるこの状況を
自分一人で味わったらいいんだ

どこに行こうとしなくても
自然に落ち着くところに落ち着くだろうから