Mantoeau Man/INs°344

マントを翻してその男はビルの間に消えた

表情は薄暗くて見えなかった
だが、その男は私に似ていたと思う

彼の身のこなしは素晴らしかった
きっと日頃の鍛錬の賜物だ

マントを靡かせてその男は空からやってきた

仮面をつけていたがその奥行きある瞳は
大きな力を宿していることを語っていた

彼の全てが素晴らしかった
私は彼になりたいと思った

きっとあれは、私なのだと