Ticktokka/INs°371

コツ、ティク、コツ、トク
大理石の廊下を硬い靴底のシューズで歩くように
時を刻み続ける

コツ、ティク、コツ、トク
時は表情を変えず
淡々と歩いていく

その音に耳を澄ませると
自分自身がシンクロし始める

ゆきばのないこの気持ちも
秒針の後ろに隠れてしまう

コツ、ティク、コツ、トク
ただただ、時が刻まれるのを聴いている