Ballad of Lute/INs°383

風の音はリュートの音色に変わり
僕の頬を優しくなでた

あのリュートの演奏者は誰であろう?
その人はきっと、孤独を知っているはずだ

心のなかでうつりかわる想いを
ひとつひとつ大事に取り上げて
音色に置き換えているのだ

僕は孤独のソファに身を横たえて
耳を澄ませている

抱えた孤独を少しずつ手なずけて
何かを始めようと時を待っている