Ho-Mu-Ra/INs°388

怒り、妬み、劣情
種々の負の感情は暴風と共に
激しい焔を燃え上がらせたが
いずれは自身の身をも焼き尽くすだろう

赤い炎が蒼い光へと変わるとき
灰塵と帰した残像のようなものが
私の身体を触れることなく
だがすぐ近くを
風と一緒にすり抜けていった

外は寒かったが
私は清々しい気持ちをもって
長い登り坂を歩いていた