Ju-Nan-Sha/INs°391

一度、きちんと記しておかなくてはならない
私が受難者だったことを

過去の記憶が蘇ったのだ
翼を持つことで牢獄に閉じ込められ
死してなお外に出ることのできなかったこと

翼は打ちのめされ
2度と飛べなくなっていたこと

その過去からようやく解き放たれる輪廻
あの痛みをもう一度、身体に呼び戻してみる

身体の痛みよりも
心の痛みの方が強かった

さあ、もうわかった
私を傷つけるものはもう消え去った

受難者
それは背負った過去を越えていく存在