Minerva Mango(ミネルヴァ・マンゴー)/INs°545

ミネルヴァは人知れず疲弊していた
この夏の暑さのせいだ
それと、わがままな人間たちの欲望のせい

人間は好き勝手なことを願い
自分の欲を優先しがちだ

不貞腐れて岩場に隠れて
誰の声も聞かないようにしていた

気がつくと寝てしまい
今自分がどこにいるのかを忘れた

視線の先に少女が立っていて
黄色いフルーツを手渡してくれた

それを齧ると
喉の渇きが癒え

人心地ならぬ
神心地が戻ってきた

なんと優しい少女なのか
名は、アメルと言った

私は約束した
あなたには光を操る力をあげようと

アメルは左目は瑠璃色
右目は銀色の瞳をしていた

そこにとても好感を覚えた私は
アメルを祝福した

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