俺の中にまだ何か光のようなものは見えるのか?
地下の貯蔵庫から、さらに隠されていた地下への梯子を降りるとカビ臭い暗闇の中にチラチラと明滅する光を認めた
ゴールド、アンド、ブラック
その対比が美しく
俺は今どこにいるのかわからなくなった
狭いけれど進めない広さじゃない
俺は暗がりの中を進んでいかなくてはならなかった
何処かから音が聞こえる
ポチャ、ポチャと
水が滴る音
井戸水が近くにはあり、そこの水は使っている
水脈・・
ヌドリアの海が近くにある遙か内陸のツウィレ河の水源とは地中で繋がっているのだろう
明滅する光を頼りに
俺は進む
俺の中の黄金を探して