Forbidden Fruit(禁断の果実)/INs°569

エデンの園の禁断の果実
一口それを齧ってみれば

互いの肌の持つきめ細やかさに覚える
衝動

背徳感とともに
潮の満ち引きのような光の揺らぎ

その果実を口にしてはならないと言われるほどに
思考はそれに固定された

引き換えに失うものは何か
それはきっと過去の己

扉は閉ざされ
神々たちに冷遇されるとも

新たな己はその先に待っている

その果実を口にしたのは
私だった

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