沈むに任せて
私はこのまま水底までいくつもり
まっくらだけど・・外よりはマシ
耳をふさいでみたけれど、どうしても聴こえてきてしまうことがあまりに多いから。
こういうのを・・そうね、ほとぼりを冷ます、っていうのかな。
「ほとぼり」って余熱のことなんだ。初めて知った。
あれれ。
底に向かうほど真っ暗かと思ったら、柔らかい光の群れがいるみたい。いきものかな?
ひょっとして、ここに来てよかったのかな。
取る物も取り敢えず、逃げてきた先が案外悪い場所じゃなかったのかも。
ツイてる。
立ち向かうことがいつもいいわけじゃない。
立ち向かえ、って人に言われてもそれが正しいかなんてわからないし、そう言った人もその言葉に責任なんてとってくれないでしょ?
当たって砕けたら自分を壊すことになってしまうから。よく見極めないとね。
ほとぼりが冷めてぬるいぬるい肌触りになってきて、やっと私は自分の考えていることが自分でわかるようになってきた。
わたしは自分がかわいい。
大切な存在なんだ。
その気持ちは誰にも汚させない。