脳内ゲームセンター

あたしゃね、ゲームが好きなのさ。
年がら年中、プレイしていたいんだ。

仕事に行くのも飽き飽きさ。
面倒なニンゲンカンケイなんて、いっそ燃やしちまいたい。
アンタもそう思ってんじゃない?

たまには羽目を外してごらんよ。
スッキリするぜ?オイ、ナア?

おっと、キャラがブレてきたネ。戻すよ。

SNSでポーズ決めて終始笑顔振りまいてるアイツも、あたしゃも、みんなどっかに闇を抱えてる。
そりゃ、間違いない。アンタだってそうだろ?
なに、そんなことない?
そういうこと言っちゃう奴がいちばんアブナイってあたしゃ思うけどね。ハッハ。

いい年になったら、自分の闇くらい手懐けられなくっちゃナ。
それには、ゲームが最適よ!ってワケ。わかる?

なんせ、誰にも迷惑かけないったら。
ん?まあ、そうでもないか。時と場合に因るけどね。

んま、最悪でも人を殺すことにゃならんさ。へっへへ。

ところで、どんなゲームやってるのかって?
勘違いはおよし。
ゲーム機なんて持ってないし、そんなのは無用の長物よ。
手前の脳内がサイコーにトリップできるゲーム機なんだ。

面白がってご覧。肝はそれだけサ。
そしてあんまり、深刻にならずにネ。

それから自分のゲームのコントローラーだけは、けして誰にも触らせないこと。

それがルール。わかったかい?