カノルス名義で16番目にリリースした「ワンダラスト・ワルツ」のヴィデオを公開します。
今日は12月16日。年の瀬が近づいてきましたね。
「16」にちなんで、16番目の曲を。
この曲はコロナ禍に入って旅に出ることが難しくなっていた2年前、2020年の今の時期にリリースしました。
突然ですが、あなたは手相を信じますか?
僕はもともと手の皺の刻まれ方がとても特殊だなあと昔から思っていて、・・というかとんでもなく皺が多いのです。子どものころはとてもとてもこれがコンプレックスで、人にあまり手のひらを見せないようにしていました。変なコンプレックスかと思われるでしょうけど。
よくは覚えていませんがおそらく、「お前の手、しわしわだな!」と誰か同級生に言われたのがいたくショックだったのだろうと思います。
昔はちいさなことでいちいち傷ついていたものです。
でもこの手相、今は結構好きになっています。
というのも、手相占いでみてみると僕の手相はかなりユニークな、そしてなんだか「すんばらしい」結果が毎回でるからです。テレビでやってる星占いなんかで、いい結果というのは言われて悪い気はしないものですよね。
それと同じ理屈で、僕は手相占いを真に受けて信じるようにしているのです。
ポジティブなことは信じたが勝ち、です。
話を旅に戻しましょう。
それで、手相を見たところ、僕は生命線というところから下に枝分かれして太い線があります。
この線を、海外線(旅行線)というそうです。
名前の通り、海外に縁のある線で、旅行はもちろん、生まれ育った地域から遠く離れて暮らしたりすることで運が開けるという印らしいのです。
思い返してみると、国内の旅行よりも、急に突拍子もなく遠くの異国に行ってみたくなることがよくありました。スコットランド、ギリシャ・・。コロナ禍突入の直前、2020年の2月には北欧アイスランドを旅していました。
冬のアイスランドと言えば、オーロラ、そして氷河です。
アイスランドへの旅は2度目。2016年秋に訪れたときには残念ながらオーロラをかすかにしか目撃できませんでした。なので、オーロラリベンジと銘打って出かけたのが、2020年の旅だったのです。この旅では文句なしのオーロラを観ることができましたし、氷河も訪れることができました。最高の経験ができたとはいえ、それと引き換えに、運転していたレンタカー(フィアットパンダ)がトナカイにぶつけられる、というとんでもない目にも遭いましたが(これはこれでかなり大変だった)、この旅から戻ったあと、2020年以降はご存知のとおり、海外旅行など夢のまた夢、のような存在になってしまったのです。
海外線が手相に表れている、という僕が好きに外国へ行けないというのは、大きな楽しみを奪われた、心にぽっかりと大きな穴を空けられたような気持ちでした。今もまだ気軽に、とはいきませんし。
そんな鬱屈した思いが募った2020年のある日、ギターをつま弾いていた時にできたのがこの曲「Wanderlust Waltz」です。旅への愛、そして風来坊みたいな僕の気質が表れている曲。
歌詞とメロディが同時にでてきて、あっという間に形になりレコーディングも2、3日で完了。僕にとっては最短記録!
僕にとってもともと音源制作は長期間かけるのが当たり前。稀に見る非常にスピーディな完成となりました。もちろん、作り込みはそれほどしていませんが、この曲に関してはこのくらいがちょうどいいなと思ったのです。いたってシンプルに、気持ちだけ乗せよう、と。
ということで前置きが長くなりました。
どうぞお聴きください。
カノルスで 、「Wanderlust Waltz」 。