いきなりこの記事の結論を言ってしまうけれど、我がカノルスは、今年5月21日に新しい音源をリリースすることになりました。これ、もう確定情報!
この作品、記事のタイトルにもあるとおり、7曲入ったEP(フルアルバムほどの尺はないのでこう呼ぶことにする)となる予定である。
これは、これまでN°16までリリースしているイルニェシュタンのENCOREとはまた別のラインの作品・・である。
知らない人は「ENCOREって何?」
という話であると思う。
僕が2018年にリリースしたアルバム「イルニェシュタン」は本編が10曲(N°01~N°10)となっていて、そのあとN°11以降をイルニェシュタンENCORE(アンコール)として随時リリースしてきた。現在N°16までリリースしている。
(4年かかって6曲・・ペース遅いとか言われそうだけど、その通り!今年は挽回するよ!多分!)
↓現在の最新曲のナンバー16、Wanderlust Waltz(ワンダラストワルツ)。もうリリースから2年経ってる・・。
バンドをやめてカノルスの活動になってからは曲に通し番号をつけることにしていて(タロットカードみたいでなんかいいでしょ?)、まあ、ちょっと人にはわかりづらい自分ルールがあるのである。
で、今回の新EPはこの採番がされない、切り離された作品と言うことで。
前振りが長いですね・・笑
なぜそういう扱いになるのかというと、このEPは5月21日に開催される、とあるイヴェントのために制作される作品だからである。
しかも、フラメンコのライブ、なのである。
カノルスがなぜフラメンコ?
ごもっとも。
端的に言えば、このフラメンコ教室を主宰する講師の方からオファーをいただいたのである。とはいえ、踊るための曲を提供するわけじゃなく、オープニングとか、休憩中とか、エンディング、そういったライブの「演出」として使われるサウンドトラックを作るのだ。そして、もっといえば、この教室さんの<テーマ曲>もそこに含まれる。
今まではある意味では自分のためにだけ、音楽を作ってきた。
もちろん聴いてもらえる人がいてこそなのだけど、出発点はまず、「何を自分が表現したいのか?」が先にあった。
ところが、今回は完全にその教室なり、講師の方なり、想いなり、のイメージなどから膨らましていくアプローチ。これはこれでとてもやりがいがあるクリエイションだと思った。
もちろん、出発点は違えど、僕ならではの音楽でなくてはならない。
このライブの詳細はまた情報解禁になったらご紹介したいと思うが、このライブのテーマが「REBORN」である。
そう。「再生」や「生まれ変わり」という意味だが、講師の方は今回のライブにご自身のそういう想いを重ねてらっしゃるという・・。それを伺ったとき、自分としてもちょうど「自分はこのまま中途半端でいいのだろうか?やっぱり音楽をこれまででもっとも本気でやりたい!否、やらねば済まん!」と思っていた時期で、「REBORN」という言葉に素直に感応し、自分も便乗させていただいて生まれ変わることにした、という次第である。
それが去年の半ばくらいの話だったのだが、そこから半年間、僕は人が変わったように、ほとんど毎日のように作業デスクに向かい、年末までに160曲以上曲を作った。2023年に入り、今時点で60超の曲がすでに産まれている。昔から自分は曲作りにおいて「難産タイプ」だと思っていたのだが、このブロックが見事に外れた。やればできるじゃないか。
それで、その中からいくつか選び取りながらYouTubeでINSPIRATIONsとして発表しているのである。
自分でも信じられないことだが、まるで見えない雷に打たれたように、あたかも湧き出る泉のように、今の僕は、曲ができる。
これまでの活動のなかでこんなに曲を作ったことはかつてなかっただろう。
とにかく、作るのが楽しくてたまらない。その想いが一番ある。
自分の鉱脈ならぬ、「光脈」を探しに行く壮大な旅だ。
話をEPに戻すが、収録される7曲はすでに出そろい、デモバージョンは先月までに仕上げた。
今月に入ってから、それらを彫刻のように削り、研磨し、最終盤に仕上げるべくリファインし始めたところ。やるほどによくなっていく。
・・ということは、まだまだゴールまでは遠い道のりだろう。
あと、約2か月の制作期間でどこまでゆけるのか、チャレンジである。
ちなみに、各曲のタイトルたちは、ほぼ決まっている。
ある程度仕上がったら発表する予定なので、お待ちいただきたい。
すでに現時点で、このEPは自信作になるだろうという自負がある。
聴く人のハートを揺さぶることができるはずだ、という確信。
「ずいぶんと、自分を買いかぶるじゃないか」って?
その通り。
僕はもう、自分の力を疑わないことに決めたのでね。
自分の限界へ、挑戦し続けていられるうちは大丈夫かなと思う。
さあ、今日も”発掘”を続けよう。