No Choice Except Music/INs°185

夜のとばりが降りたら、耳を澄ませよう

私は牢屋の中で暮らしていた
薄暗いこの部屋で何もできることはないけれど
歌うことだけはできた

門番がガチャリと錠を下ろし、出ていく
その音を確認したら私のステージが今夜も幕を開ける

歌っているあいだ、私はなんにでもなれた
ロックスター、オペラ歌手、鳥、精霊

己の魂が命ずるままに
自分が自由であることを知る

ここで生きていくのに
選択の余地はない

音楽を除いては