《SPECIAL》「RenacidA/その生命」インタビュー後編

fFcanorus × Flamenco Flores 特別対談

インタビュアー:及部紗也加(フラメンコ舞踊教室フローレス主宰)

インタビュー目次ページへ戻る

対談 fFcanorus×Flores及部紗也加 

「FLAMENCO LIVE  2023 the REBORNを終えて」

どうもこんにちは!
フラメンコ舞踊教室フローレス主宰の及部(およべ)紗也加です。
2023年5月21日に開催されたフラメンコ・ライブは大盛況の中、無事に終了しました!
あれから3ケ月が過ぎた頃・・。カノルスとライブについてざっくばらんに対談をしてみました。
カノルスは、このライブの日にEP【RenacidA(レナスィダ)/その生命】をリリース。舞台本編中はもちろん、休憩時にもこのEPの楽曲たちが使用されました。彼には映像も合わせて制作していただいたため、かなりタイトな作業でしたが、その努力が実り、多くのお客様から反響を得て、日常から非日常へ導き、フラメンコライブの世界へ連れて行ってくれました。

私自身は、実はライブ直前から体調を崩してしまい、本番を迎えるまで、(本当に舞台に立てるのか・・)という不安な状況との闘いでした。それでも負けじと、この舞台に関わる皆様とともに「REBORNしたい!」という強い気持ちを持って臨みました。

そういうわけで、カノルスにはたくさんのサポートをいただき、自分が思い描いていた舞台が創れたと思っています。対談することで、また何か新しい想いもうまれてくるかもしれないなあと思っています。
それではお話を伺っていきましょう!
(インタビュアー:及部紗也加)

第1部オープニング ~Revelation/高みより

及部)川が流れ、美しい山や空の映像から始まりました。そして、海。太陽が輝く映像。
神聖な雰囲気でとても良かったです!出演メンバーもこの曲を舞台袖で聴いていて、すごく気持ちが引き締まるような気持ちになったと感想をいただいています。

カノルス(以下、fF)そうですか。それはとてもうれしい!

及部)この曲は元々作られてあった曲で、今回、声も追加されてアレンジがなされて完成した「Revelation」ですが、やっぱりこの曲が最初に来て良かったなぁと舞台の時に思いました。

fF)フラメンコライブの楽曲制作の話が出た当初から「この曲をオープニングにしたらどうかな?」と僕が提案していましたね。その勘がうまくハマり、この曲を仕上げてみてやっぱり特別な空気感を生み出せたなという感覚があります。今後、この曲は自身のライブなどでもセットリストに加えていきたいなと。ガラッと場の空気を変える力があると思うんですよね。

及部)うん。この曲は、カノルスの「持ち曲」として今後も演奏され続けるように思いますよ。いろいろな場面でとても良い雰囲気を創れたり、神聖な空気に切り替わると思います。

fF)ある意味、国歌斉唱のような・・オーディエンスの心の中の神聖なところにアクセスする曲。心が鎮まるような。

第1部オープニング「月に華、巡る」(for Flores)

及部)私、ライブの録画映像を観たんですけど、「月に華、巡る」の曲の途中から演者が出て行ったのですが、結構人の動きが見えてしまっていて、須永先生(カンテ)が水を飲んでいたり・・(笑)私たちにも映像が映り込んでで。

fF)あ~、そうなんだ!

及部)アーティスト側は暗くて見えてないと思ってたと思うんですけど、実際には客席から見えていて!あ~、次回は気を付けないといけないなぁ・・と反省しました。

fF)それはちょっと失敗かな?(笑)
演出を凝っているだけにそういうところも押さえないとならないですよね。

及部)「月に華、巡る」は教室テーマ曲として提供いただいて、なかなか普通にはない、素敵な曲だなぁとあらためてライブの時に思いました。ライブの映像でも、花と月が出て来てすごく曲とマッチしていましたよね。カノルスは本番ではどうでしたか?

fF)自分が造った「仕組み」がいよいよ動き出す!という感じでしたね。体調を崩していた及部先生が本当に踊れるかなぁ、体調は大丈夫かな・・という心配ももちろんあったけど、ワクワクしていたし、ほどよい緊張感だったと思います。

及部)この曲は、メンバー3人で踊ったんですけど、「月に華、巡る」が始まって、舞台袖で3人で輪になって手を繋いで、「大丈夫!出来る!!」と笑顔で繰り返し言い合っていて、そこからステージに歩いて行ったんですよ。でも、ステージに立って、この曲を聴いていたら元気になってきて(笑)

fF)それは良かったですね!それこそ、応援歌(笑)

及部)映像の中で、扉が開いて満月が見えるところがすごくいいんですよね~。あの場面が好きです。

fF)そう、それを狙ってました!映像の中の世界と舞台上のリアルが交錯するようにしたかったんです。月と海の中に3人が浮かび上がるという。

及部)今後も、この「月と華」が私たちフローレスのテーマになりそうです!

ブレイクタイム ~mugen.(la serenata) とゴーギャンの筆

及部)「mugen.」は歌モノ。CDを聴いてくれている方々から、すごく好評です!いい曲ですよね。
私は休憩中は楽屋に行ってしまっていたので聴けてないんですが、実際に会場で聴いていたらどんな雰囲気だったんだろうなぁ。第1部の熱いステージをクールダウンするイメージでこの曲が選ばれた意味合いもあったと思いますが。

fF)そう。セレナーデで歌っているので緩めなリズムとヴォーカル。疲れない感じで、お客さん的には「箸休め」になるかなと。

及部)続けて「ゴーギャンの筆」。イントロから不思議な感覚がする曲で、これまでのカノルスの曲の中でもちょっと異質な雰囲気があります。

fF)そうでしょう?曲の始まりが少し不穏な感じがしますよね。でも曲が展開していくと、なんだかほっとするフレーズもでてくる。この2曲で次の第2部への爆発的なパワーへの「溜め」ができました。

第2部オープニング「RenacidA/その生命 」

及部)この曲は、「THE カノルス!!」という曲だと思います。カノルスにとってもこの曲は特別だと思うんですよね。

fF)そう。前も言いましたが僕はこの曲ができたことで「REBORNしたんだ!」という感覚が強くあったんです。僕としては音源のハイライトです。EPのタイトルにもなっている通り。ギターは「雄たけび」です。

及部)第2部でこの曲が流れた時は、カノルスは観ていてどういう気持ちだったのですか?

fF)この時には緊張感みたいなのは抜けていて、場に慣れてきていた感じ。でもこの曲の後、及部先生がソロ曲(アレグリアス)をちゃんと踊り切れるのかなぁという心配をしていましたよね。RenacidAが精いっぱいのエールでした。

及部)ありがとうございます。第2部の始まりの時はもう「踊れる!やれる!」という気持ちになっていて、この曲からすごく勇気をもらっていました。曲と映像の途中からステージに歩いて行って、客席に後ろ向きに立ってスクリーンを見ながらスタンバイしていましたが、映像を見てワクワクしていましたよ。そこからフラメンコギターが始まって!

fF)「RenacidA」から「アレグリアス」の流れも合っていて、良かったと思いましたよ。RenacidAが「生まれ変わったんだ!」という熱い瞬間を表現し、アレグリアスがそれをじわじわと実感している「歓び」という対の関係・・というか。

グランドフィナーレ「待ち望まれた結末」

及部)この曲もCDを聴いている人は印象深いようで、出演メンバーもフィナーレの出ハケを繰り返し練習したので、記憶に残る曲になっている感じです(笑)

fF)そうなんですね。曲調だけで言ったら明るくはないけど、フローレスの皆さんがワーッと手拍子しながら楽しそうに出てきた感じが良くて、逆にこの曲の幅の広さが引き出された感じもあります。

及部)私は、ここで大真面目にメンバーが最後の挨拶に出てくる感じではなく、ファッションショーの最後みたいな、みんなで楽しくワイワイと盛り上がる雰囲気にしたかったのです。曲はモダンなカッコいい雰囲気があって、そこを楽しくランウェイしてくる感じ。

fF)ありがとう!素敵なコンセプトですね。

及部)この曲も存在感があるから、PVを作ったりして世界に発信したい感じですね!

fF)本当にそう。やりたいことがいっぱいあって困っちゃうなって毎度思っていますよ(笑)

エンディング曲「せめて私のそばに」

及部)この曲は、やっぱり最後までお客様に聴いていただけて良かったなぁと思いましたよ。

(※元々は、この曲が始まったら客電を明るくして、帰る人もいていいし、見ている人がいても良いのではないか?というカノルスの提案だったのですが・・。私が、この曲はそういう軽い感じではないから、しっかり最後まで聴いて欲しいと要望を出してああいう形になりました)

この最後の雰囲気が良かった、とおっしゃるお客様も多かったです。
海の映像。打ち寄せる波の動きをずっと見て、この曲を静かに聴くことで、このライブの余韻に浸れる感じだったと思います。

fF)及部先生の提案通り、最後まで見て頂くプランにして良かったです。どういう演出が最高か、やっぱり自分だけだと一面的なものになってしまうものですね。こうして及部先生に意見を言ってもらえて、この曲はこういう演出がいい、という話ができたこと、こういうことがこのイヴェントには多々あって一緒にやらせてもらって良かったです。

及部)この曲はね・・大事な曲のような感じがしたんですよね。舞台全体として、この曲で静かに終わる感じは、あらためて良かったなぁと思っています。

最後に、今後の展開を・・

及部)フラメンコ舞踊教室フローレスとして、初めてのホール規模でのライブを開催し、教室内部の結束力が高まったこと、そしてメンバーの成長が著しかったことが何よりでした!
そして、私自身も舞台を創るということがこれまで、怖い、という感覚があったのですが、多くの方々の協力を得て、不安は解消したことが本当に嬉しかったです。自信がついたんですよね!
さらに、私が思い描いていた舞台を、カノルスのサポートによって現実にできたことも幸せな気持ちでした。フツウなフラメンコの舞台、というものではなく、フローレスだからこそのオリジナルな舞台!

来年2024年秋に、再び舞台を開催できるよう、現在準備を進めています。もちろん、カノルスと共に今回も臨みます!ワクワクします!皆様、楽しみにしていてくださいね。

fF)楽しみですね!こちらこそよろしくお願いします!

終わり