走りながら、聴いてみる

先月まで行われていた信州・花フェスタの期間中、松本空港の公園では1周10キロのランニングコースが途中でせき止められ、半周したら折り返さなくてはならなかった。

7月に入ってフェスタの片付けが終わり、やっと1周丸々回ることができるようになったので2か月ぶりくらいに走りにいった。いつもは家の周りの自作「山コース」を走っているが、10キロの距離をクルマや信号の障害なしに気楽に走れるこの「空港コース」も重宝している。自分と同じ思いだったのだろうか、走りに来ている人が数多くいた。

このところ温度湿気も高くなってきたが、今日はまずまずのコンディション。途中で雨も降らなさそうだ。

それと今日は走るのと合わせて、さきほどマスタリングしたばかりの新曲2曲を走りながら試聴しようと思う。 iPhoneをワイヤレスイヤホンに接続し、走りながら聴いてみるのだ。イルニェシュタン本編に続けて、2曲をプレイリストに入れてある。

さあいきますか。

イルニェシュタン本編自体、久しぶりに聴いたのだが、今は夕方5時。まだまだ陽が高く、暗くなる気配がない。そんな時間帯はイルニェシュタンを聴くにはちょっと不似合い。我ながら「ピンとこないわ」と突っ込んでしまった(苦笑

自分が作る曲には無意識のうちに、「夜」という要素が含まれている。これは私の音楽を聴いたことがある人は納得してもらえると思うけれど、フランスの画家ロベール・クートラスが自分の作品を「僕の夜 “Mes Nuits”」と呼んだというエピソードが好きで、親近感がわく。 だから昼間の明るいうちはそっと戸棚の奥にしまい込んでおくほうがいいかもしれない。ウィスキーのボトルのように。
(この先真昼間に似合うラテン系サウンドも作ってみようかな。逆説的に面白い曲ができるかもしれない。)

ともあれ、そうも言ってられない今この瞬間。
走りながら聴く。聴きながら走る。

だんだん汗がでて、息が苦しくなってくる。
アスファルトの上で、熱気が踊る。

そして後半、ラスト近くになってようやく新曲タイム。

ワイヤレスのイヤホンで聴くと基本的に低音がスカスカになるが、 バランスとしてはそれほど悪くなかった。 また走っているので、風切り音で聴こえにくい音域もある。ともあれ、前工程のミックスには結構時間をかけたので、ある程度いい感じになっているだろうとの自負はあったし、実際聴いてみて「よしよし」と思えた。

ここでラン終了。思ったよりもバテた。やはり動くには暑い。

これから始めるイルニェシュタンの続編は「おまけ(よくいうボーナストラック)」にするつもりはなくて、むしろここからが本番と捉えている。私自身の音楽的な進化、成熟を描いていくことが狙いだ。ここからの楽曲数のほうが本編10曲よりも多くなる予定で、ある程度のロードマップも見えてきている。
だからこそ大事なスタートはコケたくない。時間をかけたのは間違っていないと信じたい。

あとは微調整をやって仕上げと行こう。
ひとつめのマイルストーンはもうそこだ。

P.S.
先日、不具合もなく無事車検が終わった。が、重量税が1万円近くアップしたのには釈然としない・・。長くモノを使うほどに扱いを悪くするというのは文化的なやり方ではない、と思う。

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