兆し/Signs of Change /INs°104

クロスド・ザ・ライン!(ゴールラインを超えた)

ゴールテープが切れた瞬間、僕は別空間に飛ばされた

それは、アウトオブスペースともいうべき場所で、これまで走り続けてきた僕を癒してくれる補給所みたいな空間

人生の踊り場にいるような気分だ
勝手にどこかへと運ばれているような感覚。
今はひとまず・・走らなくてよさそうだ

とても天高いところ
真っ暗だけど明るい
時折、流れ星が斜めに光の筋を作る

思えば、いろんなことがあった
災難も多かった

でも、どんなことでも、いつまでも続かないとどこかで思っていた
いいことも、悪いこともすべて

だから何があろうと走り続けること、今を生きることだけを考えてきたのだ
そうしているうちに、僕は自分がどうすべきか、わかってきた
ものごとや人間の本質が見えてきた
惑わされず、己の信念を貫く己への、鍛錬の日々

手遅れになるところだった
本当に、これは奇跡としか言いようがない
既所(すんでのところ)で
手にすることができたのだ

その証
あの琴の音色を聴きたまえ
それは兆しを意味する
ものごとのありようが、かくも大きく変化していくということの兆しなのだ