『いくぜ…ザ・ラスタ・バン! ワン、ツー、スリィ、フォーッ!!』
このストーリーに寄り添うサウンド
◇主演/ミスタ・ラスタ

ウィスラン北部、海沿いの古い倉庫街。
その一角にある、**「WOODY FUNKY」**と呼ばれる場所。
もともとはファンキーなヤーマンこと、ミスタ・ラスタが木材の乾燥室として使っていたが、
今では防音処理が施され、毎週土曜の夜にファンクがさく裂!
チリ… チリチリ…
アフロヘアを指でときながら、ミスタ・ラスタはスティックを握る。
ノミじゃない。今日は本物のスティックだ。
「いくぜ…ザ・ラスタ・バン! ワン、ツー、スリィ、フォーッ!!」
どすん、ばすん、パッカーン!
とびきり派手なフィルインで始まったのは、
新曲『Paulownia DUB(パウローニア・ダブ)』。
ベースのジャメルが唸るようなラインを響かせ、
ギターのオルラが泣きそうなワウをくぐらせる。
”Paulownia(桐)”の箪笥に捧げるめくるめく熱き想い!
ラスタは目を閉じ、リズムの深みに沈んでいく。
この瞬間だけは、何者でもない。ビートの化身そのもの。
曲の途中、ほんの一瞬、
天井に吊るされた古い木材がミシッと音を立てた。
その音に、ラスタの左手が少し遅れる。
「…すまんダゼイ!」
リハーサルはそのまま続く。
メンバーの誰も、遅れを咎めたりはしない。
むしろ、そのズレさえも**“このバンドらしさ”**だと思っている。
演奏後、汗だくになったラスタが、
水ではなくARØMソーダ割りをひとくち飲む。
マドラーはノミに決まってるダゼイ!
カ~、ウメエ!
グラス越しに揺れるのは、夜の倉庫街のネオン。
ベースのジャメルが言った。
「なあ、ラスタ。来週のライブ、
“あの曲”も入れないか? 例の…“木の精のやつ”」
ギターのオルラがにやりと笑う。
「“WOOD SPIRIT JAM”?あれ、ラスタが夢で見たやつだろ?」
「そうダゼイ。夢の中で、オレ、木にドラム叩かされてたんダゼイ……!」
一同、爆笑。
ストーリーメモ:
サタデーナイトフィーバー!は、ミスタ・ラスタのご機嫌な時間。
彼がバンマスを務める「ザ・ラスタ・バン!」での豪快な活動の模様や、緻密な木工職人としての彼の几帳面な一面など、笑いあり涙あり?で語ります。どーぞ宜しくダゼイ!
次回予告ダゼイ!
ファンキーなノリは仕事中は封印ダゼイ!?
木工職人としての緻密な仕事ぶりをご紹介。
サタデーナイトフィーバー第2話。
来週も、お楽しみにダゼイ!🔥