The Night Explorers /INs°036

オレたちゃ、夜の探検家。
昼には全く別の顔で、それとなく過ごしてる。

まじまじとみんなの顔を見回してみりゃ、お世辞にもクールとはいえない顔ぶれだが、夜にいつもの場所で集まりゃ、ビシっとな。
うっとりするような歌声をだすやつや、キレキレのダンスを披露するやつだっている。
互いにいいとこ褒めちぎってさ、まあとにかく楽しくやる時間なのよ。

誰かを非難するやつはいない。
いたら即刻追放だあね。
ここに来るみんな、よりどころが欲しいんだからね。

あんたはどう?
ここに来たい?
いつでも歓迎するよ。
肩書もカネもいらないさ。

夜の終わりかけ、地平線のかなたが白けてくると、みんな押し黙って現実に戻ることを考え出す。でもね、また夜はくるぜ。それは信じられる。

そしたらまた此処で落ち合って、好きにやるのさ。

人呼んで、「The Night Explorers」。