イルニェシュタンのリリースがとりあえず落ち着いた。
あとは「聴いてみたい」という人にどう出会っていけるか。
それこそ、どのミュージシャンも悩みの種なのだろうけれど。
それはさておき、最近は音楽を作ること以外のことに忙殺されてしまって(自分で蒔いた種であるが)、音楽を作ることに時間が全然取れないでいた。ようやくこれで「らしい」生活に戻れるかな?
区切りがついたので環境をリフレッシュしたいと、ひとまずマイ作業部屋「Peerch(パーチ)」を少しリニューアルしてみた。より作曲に気持ちが行くような、モチベーションの上がるスペースづくりを目指し。
というのも、基本的に私はあれもこれもと気が散って落ち着きのない男。
椅子に座って手を動かし始めてもすぐにほかのことが気になりだしてしまうのだ。
そんなやつをどうやって集中させるのか。
というのが毎度の課題だ。
そんなことを考えながらリニューアル作業がひと段落したところで、キーボードをポロリポロリとやっていたら、1曲浮かんできた。おお、これはいい兆候じゃないか。
自分を少しでも盛り上げていくように仕向けること、というのは何も音楽に限らず大事なことであると思う。そしてそれは人にやってもらうのではなく、自分でやる心がけが大事。
お金があれば、いくらでも機材を買ってテンションを上げることはできそうだが、残念ながらそうもいかない。色々無いなかでどうアイデアで補っていくか。そこが知恵なのかなと思う。
New Ideas
そういえば、まだいえる状況にないけれど、新しい企画を思いついた(ランニング中に。走っていると実にいろいろなことを思いつく)。
自分の中でキラリと光ったというか、これはなかなか面白そうだと思える。
もちろん、音楽がメインに据えられた企画だ。
醸成させながら準備し、あるタイミングでアウトプットしたい。
私は今、これまで以上に自分の直感、ひらめきを信じたいと思っている。
というのもこれまでの人生で、「そんなバカバカしい・・」と思われることが案外重要だったりすると気づいたからだ。
過去の私は自分のひらめきをみのがしてしてきたきらいがある。非常にもったいないこと。
イルニェシュタンをああいうカタチで作ったのも、もとはと言えば「バカバカしい思いつき」であった。ウケるウケないは別として、自分が心底面白がれ、またほかの人がやっていないという点でもおそらく間違いないというのも惹かれた理由。
自身奇をてらったつもりはなく、自分のなかで腑に落ちたのだからそれでいいのだ。
音楽を手に入れるという体験が、もう一度魅力を帯びますように。
そういうアイデアの萌芽をうまく拾えるか。納得できるレベルにまで押し上げられるか。そこだと思う。
今はまだ小さな灯ではあるけれど、本当にやりたいと心の底から言えることをやっていると自信をもっていえる。やりたいことをやっていられたら、年を取るのも怖くない。
ずいぶん遠回りしたけれど、こうやって歩いてくるしか他になかったのだと思っている。
自分の音楽作品たちが折り重なり、だんだんカラフルな世界を描いていくように。
でもそのカラフルにはモノクロも含まれるような、制限を設けない世界を求めている。